個人事業税について
確定申告の事はすっかり忘れている夏、突然、事業税の納付書が送られてきて、
びっくりした方もいらっしゃると思います。
事業税は、個人の方が営む事業に対してかかる税金です。
申告時期は、毎年3月15日までに前年中の事業について申告する、ということになっていますが、
所得税や住民税の確定申告をした方は、所得税等の申告と一緒に事業税の申告もしたことになるので、
個別に申告書を提出する必要はありません。
税率は事業によって異なりますが、3%~5%となっています。
事業税の税額は、
(事業所得等 + 所得税の青色特別控除額 - 譲渡損失・繰越控除等 - 事業主控除 年290万円)× 税率 = 税額
と計算されます。
大雑把にいうと、青色申告控除額を引く前の金額で、事業の利益の金額が年間290万円を超えると、
事業税がかかってくることになります。
なお、290万円は年間の金額なので、事業をしていた期間が1年未満の場合は、月数按分します。
今まで払ったことが無いのに、突然納付書が来て驚いた方は、前年・前々年の確定申告書を見てみましょう。
それまでは所得が290万円以下だったのが、去年は、利益が増えて290万を超えたのではないでしょうか。
都県税事務所から送られてくる納付書で、8月と11月に分けて納付します。(金額によっては1回払い)
なお、事業税は、経費にできますので、確定申告まで領収書は無くさないように、大事に保管しましょう。