会社を設立する場合、事前に決めておくことが色々あります。
また、諸手続きには数日かかるので、日程の余裕をもつことが大切です。
事前に手続きをしておけば受けられる特典もあります。
開業を思いたったらお早めにご準備を!
決めておく項目
1会社名(日本語、英語、よみがな)
・読みやすい、覚えやすい名前をお勧めします。後で変更するには費用が掛かるので慎重に決めましょう。
2本店所在地
・自宅でも可能です。ただし、集合住宅の場合は管理組合に確認してからにしましょう。
3事業目的
・主な事業と、それに関連するものを入れます。欲張って関係のないものを色々入れるのは印象が良くないのでやめましょう。最後に、「前各号に附帯又は関連する一切の業務」と入れるので、細々記載する必要はありません。
4資本金
・1円から可能になりましたが、1円はお勧めしません。1000万円以上になると、1年目から消費税の課税事業者になります。取引の都合上必要でないならば、1,2年目は資本金を1000万未満にすることをお勧めします。
5株主(出資者)
・誰がいくらずつ出すか?
6役員とその任期
・取締役、代表取締役、監査役
取締役は2年から10年、監査役は4年から10年まで設定が可能です。
7事業年度
・決算はいつにするか?
繁忙期を考慮に入れて決めましょう。年間の売上の金額によっては、決算期の設定によって、消費税の節税が可能になるので、試算してみて検討しましょう。
設立手順
1上記基本項目を決定します。
2印鑑作成
・実印、銀行印、必要なら角印も
3定款作成
4定款認証
・公証人役場で行います。
5資本金振込
・代表者の個人口座を一旦ゼロにして、各出資者から振り込んでもらいます。残高が資本金の額ぴったりの状態で、通帳をコピーしておきます。通帳の表紙と中表紙もコピーしておきます。
6書類に押印
7登記申請
・各書類をそろえて法務局へ提出します。完了するまでに1週間~10日くらいかかります。
8届出書提出
・税務署、県税事務所、市役所、労働基準監督署、年金事務所などへ届出書を提出します。
9銀行口座開設
・法人名義の口座を開設しましょう。
本店の近くの地方銀行か信用金庫、ゆうちょ銀行、ネットバンクのそれぞれに口座があると便利です。都市銀行に比べて地方銀行の方が口座開設し易い傾向にあります。ゆうちょ銀行・ネットバンクは手数料は安いのですが、現在、社会保険料の引き落とし口座として指定できません。それぞれのメリットを生かして使い分けしましょう。